リチウムイオン電池大手のエンビジョンAESC(本社:神奈川県座間市、CEO:松本昌一)はこのたび、 2023年に操業を開始する茨城ギガファクトリーを中心とした、次世代EV用電池の設計・開発・生産に関するグローバルな戦略方針を策定しました。
茨城ギガファクトリーでは、日本にあるエンビジョンAESCのグローバル研究開発本部の先駆的な研究開発によって実現された最新のバッテリー技術が採用されます。1000kmの航続距離と20分以内の急速充電性能を達成する予定です。それと並行して、ポストリチウムイオン電池の開発も進めており、2027年にはパウチ型の全固体電池を実現することを目指しています。
エンビジョンAESCは、2010年の操業開始以来、世界をリードする電池技術を継続的に改良し、最高レベルの性能・品質・信頼性を実現しており、重大事故ゼロという卓越した安全性を証明しています。
エンビジョンAESCは2022年までにカーボンニュートラルを実現するために、茨城工場をはじめとする世界のすべての電池工場で、100%再生可能エネルギーを使用し、Envision DigitalのスマートAIoT技術を用いて最適化することを目指します。これには、業界初の試みとして、工場から出る廃棄物の100%リサイクルも含まれます。
この新工場を中心とする新しいエコシステムを創り上げます。 これは、主要な取引先を戦略的パートナーとする強力なグローバルサプライチェーンネットワークを構築することで、循環型経済の一環としてバッテリーのセカンドライフとリサイクルを確立することを目指すものです。
これらの取り組みを推進することで、グローバルな競争力を高めるとともに、政府・自動車業界・自治体が推進する「車の脱炭素化」の動きに大きく貢献することを目指しています。
エンビジョンAESCのCEOである松本昌一は次のように述べています。
「私たちの目標は、世界最高水準の性能・安全性・コスト競争力を備えたバッテリーを生産し、EVをより身近なものにするとともに、世界的なカーボンニュートラルの取り組みに貢献することです。
私たちは11年以上に渡る重大事故ゼロという実績と研究開発への積極的な投資により、現行のリーフの1.5倍の密度を持つ最先端のバッテリーを世界最高レベルの安全性を持って生産します。同時に、エネルギーの貯蔵・再利用・スマートチャージ・リサイクルなど、バッテリーのライフサイクル全体にわたって幅広くビジネスチャンスを創出するため、官民双方のパートナーとの協力を継続します。
世界に誇る日本のものづくり技術と長年の研究開発による知見を基に、私たちは、日本の自動車および電池業界の国際競争力の向上に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現に向けたグリーン産業の発展を通じて、国内経済を活性化するとともに高付加価値のグリーン雇用を創出して参ります。」
【エンビジョンAESCについて】
エンビジョンAESCは、神奈川県座間市に本社のある、車載用電池およびエネルギー貯蔵用電池の研究・開発・設計・製造・販売を行う世界有数の電池技術企業です。世界中から集まった2,500人以上の優秀な従業員を擁するエンビジョンAESCは、日本、米国、英国、中国、フランスに7つの生産拠点を持っています。過去11年間、エンビジョンAESCは44カ国で60万台以上の電気自動車に搭載されるリチウムイオンバッテリーを生産し、「重大事故ゼロ」という記録を達成してきました。2021年6月、エンビジョンAESCは、英国の大手リチウムイオン電池サプライチェーン研究機関であるBenchmark社から、「Global Tier 1 Battery Companies」に再び選ばれました。
エンビジョンAESCは、技術革新を推進し、高品質を重視し、次世代製品に多額の投資を行っています。エンビジョンAESCは、高性能・高安全性・高効率の優れた製品をお客様に提供することを目指し、戦略的パートナーと協力して、製品・プロセス・品質・製造・ビジネスモデルにおけるリーダーシップを継続的に向上させています。また、エンビジョンAESCは、Envision Groupが持つ再生可能エネルギー・ストレージ・AIoT技術・カーボンマネジメントなどの先端技術を駆使して、世界のネット・ゼロ(脱炭素化)への移行に貢献しています。
Envision Groupは、世界をリードするグリーンテクノロジー企業であり、企業・政府・組織のネットゼロテクノロジーパートナーとして、「持続可能な未来のために挑戦し続ける」を企業ミッションとしています。Envision Groupは、Envision Energyによるスマート風力タービンとスマートストレージシステム、エンビジョンAESCによるAIoT搭載バッテリー、Envision Digitalによる世界最大のAIoTオペレーティングシステムの設計・販売・運営を行っています。また、10億ドル規模の「Envision-Sequoia Capital Net-zero Fund」を運用し、「Envision Racing Formula E」チームを所有しています。Envision Groupは、MIT Technology Reviewが発表した2019年の「World‘s 50 Smartest Companies」のトップ10にランクインし、Fortuneの「Change the World」リストでも世界第2位に選ばれました。イノベーションパワーハウスとして、日本・米国・ドイツ・デンマーク・シンガポール・中国にある研究開発・エンジニアリングセンターのグローバルネットワークを活用し、グローバルなグリーンテクノロジー開発をリードしています。
以上